はいさい!!kaipenでございます。
今回は、防火管理者講習を受ける機会があったので受けて来ました。
美味しい沖縄そば屋をopenさせたいと思っているので、取得していても損はしないと思い受けて来ました。
飲食店を経営するには、食品衛生責任者の資格と防火管理者の資格を取得していれば、大きな店舗で営業出来るそうなので、興味がある方は両方の資格を取得していた方が良いと思います。
防火管理者とは
実際、火災にならないようにするにはどのような事をすればいいのか、又は火事になった場合どういう適切な行動をすれば良いのか分からないですよね。
防火に対する知識を習得し、火災になった場合に消化器具の使い方や避難誘導のやり方、被害を最小限に抑える事を学びます。
防火管理者(一定の資格が必要)は、防火管理業務の推進役として管理権限者から選任された人です。管理権限者が自ら防火管理者になる事も出来ます。
防火管理者は、防火管理に関する知識や技能を持っていなければなりません。また、管理権限者への報告や意見を述べたり、従業員などへは命令や指示を行わなければなりませんので、管理的または監督的な地位にあるべきことが必要です。
出典:防火管理講習テキストより
簡単に言うと、建物のオーナー(又は店舗の店長など)から、この建物(店舗)の防火に関する責任者に任命された人です。オーナー(店長)、自ら防火管理者になる事もできますよって事です。
また、防火管理に関する知識や技術を持っていて、オーナー(店長)に、防火対策の現状を報告や改善を要求したり、建物のテナントやその従業員に防火対策の指示をしないといけないので、管理的または監督的な地位を皆さんに知ってもらわないといけませんよって事です。
防火管理者には2種類あって、甲種防火管理者と乙種防火管理者があります。甲種防火管理者は2日間、乙種防火管理者は1日の講習で取得できます。
甲種防火管理者新規講習
甲種防火管理新規講習の課程修了者は、その用途、規模、収容人数にかかわらず、すべての防火対象物において防火管理者になる事ができます。
出典:防火管理講習テキストより
乙種防火管理者講習
乙種防火管理講習の課程修了者は、乙種防火対象物で特定防火対象物(消防法施行令別表1(6)項ロを含むものを除く。)の場合は延べ面積300㎡未満、非特定防火対象物の場合は延べ面積500㎡未満のもの、甲種防火対象物内のテナント等で収容人員が、特定用途の場合は30人または10人未満、非特定用途の場合で50人未満の事務所の防火管理者になる事ができます。
出典:防火管理講習テキストより
簡単に言うと、甲種はすべての防火対象物において防火管理者になれますよって事で、乙種は小規模(劇場や映画館などの施設は延べ面積300㎡未満、共同住宅や小・中・高学校、工場や駐車場などの施設は延べ面積500㎡未満また、特定防火対象物だと30人未満、非特定だと50人未満)の防火対象物において防火管理者になる事できます。
自分の建物・テナント・事務所はどうなんだろう?、どの(甲種または乙種)防火管理を講習すれば良いのだろうか?と分からなければ消防本部の予防課に問い合わせした方が良いですね。
防火管理の業務
防火管理者に任命されると、やらなければいけない業務があります。
♦ 防火管理に係る消防計画書の作成
♦ 消防計画に基づく下に掲げる防火管理上必要な業務
- 消化・通報及び避難訓練の実施
- 消防用設備等の点検及び整備
- 火気の使用又は取扱いに関する監督
- 避難又は防火上必要な構造及び設備の維持管理
- 収容人員の管理
♦ その他防火管理上必要な業務
出典:防火管理講習テキストより
まず、防火管理者に任命されると、消防計画書を作成し管轄の消防長又は消防署長に提出します。前任者がいる場合は引継ぎになりますね。
その消防計画書を元に消防訓練や点検・整備、いろいろ実施しないといけません。心配と思いますが、講習で消防計画書の書き方や分からない事はすべて教えてくれますので大丈夫です。
防火管理者講習の申し込み
まず、各市町村役場のHPで調べるか、住んでいる市町村の消防署の予防課に問い合わせて下さい。日程を教えてくれると思います。
各市町村で、申し込みのやり方が違うかも知れませんが、私の場合(沖縄県浦添市消防本部)で直接申し込みをしました。※電話やfaxでの申し込みは受付はしていませんでした。
申し込み用紙(写真貼付)に必要事項を書いて、講習手数料を金融機関で支払います。その領収書を消防本部の予備課に直接持って行くか、消防本部の予備課にFaxをします。Faxした後、消防本部の予備課にFaxが届いているか確認して、届いていれば申し込み完了です。
※私は、家にFaxが無いのでコンビニで送信しました。料金は50円位です。
甲種新規講習の講習手数料は、市内在住者は1,500円 市外在住者は2,000円でした。その他、講習当日にテキスト代金4,050円掛かりました。
申し込み期間も1週間~10日前後と短いので、(土日祝はやっていません。)受講希望者は早めに申し込みをした方が良いですね。定員に達し次第、終了するそうです。
♦防火管理者講習を受けて来ました。1日目
♦ 8:45~受付
初日、テキスト購入などで混雑するので、早めに来てくださいと言われたので30分前に到着。全然混雑しておらず、スムーズに購入・受付が出来ました。
♦ 9:00~10:20 (80分) 防火管理の意義と制度の概要
♦ 10:30~11:30 (60分) 火気取扱いの基本知識と出火防止対策(火災の基礎知識・火気管理)
♦ 11:30~12:30 (60分) 昼食
♦ 12:30~14:00 (90分) 施設・設備の維持管理
♦ 14:10~16:00 (110分) 消防用設備等の取扱い要領(消火器の実技等)
消火器や屋内消火栓などの実技が、普段使ったことが無いので勉強になりました。結構、消火栓は水圧がかなりありました。
講習の中で重要なことは、講師の方々が「ここ大事!」と言ってくれるので、赤ペンやマーカーで印をつけておくことをお勧めします。後でテストがありますよ。
2日目
♦ 9:00~10:00 (60分) 火気取扱いの基本知識と出火防止対策 (危険物の安全管理・地震対策)
♦ 10:10~12:00 (110分) 自衛消防訓練
♦ 12:00~13:00 (60分) 昼食
♦ 13:00~15:00 (120分) 防火にかかる消防計画
♦ 15:10~15:40 (30分) 効果測定
♦ 15:40~16:00 (20分) 修了証交付
2日目になると、少し慣れてくるせいか睡魔が襲ってきます。大事な所は覚えておきましょう。また、講師の方々も講習中に5分程度の休憩を設けて下さるので頑張りましょう。
効果測定(テスト)も講習をちゃんと聞いていれば、難しくはないので(10問中6問正解で合格みたいです。)、緊張しなくても大丈夫です。
無事、効果測定に合格すれば修了証を交付されます。
講習を受けて思ったこと
防火管理者の責任は結構重いと思いました。
防火管理者の行動一つ一つが、被害を最小限に食い止めたり、けが人や死亡者を出さないようにする立場だという事が分かりました。
火災の場合、もちろん火も恐ろしいのですが、煙も火と同じくらい恐ろしい危険なものだと分かりました。
良かった点もあります。大型商業施設・娯楽施設等に遊びに行った場合の避難経路や避難場所を意識するようになり、自宅(マンション)などの消化器具や消火栓の場所、避難経路の確認を家族でしました。
皆さんももう一度、もしもの時の事を考えて行動できるよう家族や友人等で話をしても良いですね。
ぜひ、防火管理者の資格を取れる機会または興味がある方は、お勧めします。
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